心と身体の調和と健康をめざして

現在は生活習慣病が増加し、ストレスによる心の病も深刻の度を増しています。同時に、世界に例を見ない速度で少子高齢化が進み、従来の医療、介護、福祉などの社会保障制度の基盤が揺らいでおり、国はこうした問題への対応として、地域包括ケアを柱としたシステムの構築を目指しています。

また、社会や地域におけるお互いの信頼関係（ソーシャルキャピタル）は、健康や幸福と密接に関係することから、絆で結ばれたコミュニティの構築が求められています。近年、世界的に統合医療が注目されていますが、それは病気の治療だけではなく、予防と健康増進、さらには生まれてから看取りまでを含み、生活習慣の改善を支援し、生活の質の向上と生きがいを支える医療を目指す動きであり、現代社会の様々な問題に対する具体的な方法と考えられています。

南九州療院は、〝こころと体の健康ひろば〟をコンセプトに、地域のＭＯＡ健康生活ネットワークと連携し、身体、心、スピリチュアリティ（霊性）を一体のものとして見つめ、その人の生きてきた物語を踏まえた、心身ともに健康な人・まちづくりをサポートしてまいります。 具体的には、各種健康法を通して「人間に内在する自然治癒力を高め、活かすことによって自然に順応した健康的な生活習慣を身につけていく」という『新しい医学』に基づく一人ひとりの考え方、生き方まで見つめた包括的なケアに取り組みます。そして、自助への気づきを促しつつ、互いに支え合うスピリチュアルな共助の輪、ぬくもりある共助の輪を九州全域に拡げてまいります。